2010-01-01から1年間の記事一覧

ハリネズミ理論(ヤマアラシのジレンマ?)

以前にコミュニケーションについて学んでいたころ 「ハリネズミ理論」という話を聞いたことがあります。 今回、書くにあたって調べてみました。 「ハリネズミ理論」とは ドイツの哲学者ショーペンハウワーにより 『ヤマアラシのジレンマ』と表現され 人との…

時間の構造化(ストローク)5 活動

人と関わりを持たず、内なる自分との対話をする段階からから ストロークのやり取りの中から、お付き合いが始まるところまで来ました。 次は、自分以外の世界に自分から関わっていこうとする 「4.活動」の段階です。 仕事・家事・ボランティアなどがここに含…

時間の構造化(ストローク)4 雑談

「1.引きこもり」「2.儀式」よりストローク量が多いのが 「3.雑談」です。 たまたま出会った時の、ちょっとした立ち話。 職場や、近所の噂話のような場合です。 立ちいった話ではなく、無難な話題で ネガティブな内容より、ポジティブなやり取りがほとん…

時間の構造化(ストローク)3 儀式

「1.引きこもり」よりもストローク量が増え、 親密度が増した状態が「2.儀式」です。 日常の中で交わされる、挨拶や天気の話のような決まりきったやり取りがこれにあたります。 特に親しいわけでもなく ときには初対面の人とも一定の時間を過ごすことが出…

時間の構造化(ストローク)2 引きこもり

時間の構造化は、各々が置かれている人との関わりの中で 自分の飢餓状態を満足させていく方法です。 ストローク量が増えるにしたがって こころを開き、親密度が増していきます。 1.引きこもり これは、他人と交流しない(注:出来ないではない)時間の構造…

時間の構造化(ストローク)1

ストロークはこれまでに紹介した 乳児を抱っこしたり、あやしたりする【タッチストローク】 あなたがそこに居ることを認めているという【承認のストローク】 そして生きがいや、やりがいの為の時間の使い方の【時間の構造化のストローク】 の3つがあります。…

ワクワクドキドキするこころ

12月はクリスマスに向けて 目にも、耳にも、心にも色々なものが飛び込んできます。 子どもだけならず、大人にもワクワクドキドキする気持ちが湧いてきます。(大人は、ハラハラでしょか・・・?) 松岡享子さんの『サンタクロースの部屋ー子どもと本をめぐっ…

ストローク(存在認知)

ストローク(そこに居ることを認める行動の全て)は 生きて行く上で、水、空気、食べ物と同様に重要です。 1920年代、ドイツのルネ・スピッツのホスピタリズムの研究で 以下の事から、その事が証明されました。 乳児院にて次の2つの環境があります。 A=清潔…

四食(しじき)

きのうは、薬膳料理の実習に参加しました。 今まで何度か実習もしてきましたが 比較的手に入りやすい材料で、家庭料理に近いものを作ってきました。 また、最近は薬膳料理を食べる機会にも恵まれていますが 生薬(しょうやく)を強く意識するものは少ないで…

トラウマとPTSD 7【PTSDと治療】

6回にわたって、『トラウマとPTSD』について書いてきました。 今回で最後です。 PTSDに対する対処方法は、その原因になった出来事によっても異なります。 また、それからの経過時間やケアできる質や量によっても異なります。 しかしそれらの症状に共通するの…

トラウマとPTSD 6【PTSDと症状4】

PTSDの大きな3つ症状の最後です。 【過覚醒】について。 危険な状態にさらされたとき、体の中では アドレナリンという物質が分泌され、交感神経が優位になります。 これは、体が緊張状態にあることを示します。 過覚醒の状態はトラウマ体験の時になっていた…

トラウマとPTSD 5【PTSDと症状3】

きのうのPTSDの症状【再体験】につづいて、 きょうは 【感覚鈍麻と回避】について。 このふたつは、極度に強い感情をコントロールし こころが生き残るための、自然な反応(一種の防衛反応)です。 【感覚鈍麻】の反応は、出来事から数日間続くこともあります…

トラウマとPTSD 4【PTSDと症状2】

PTSDの3つの症状のうち、今回は【再体験】について。 ★記憶の再生 望まないときに、トラウマ体験の全体あるいは一部が 繰り返し甦ってきます。 この事によりその時の感覚や考えが繰り返し浮かびます。 例えば、恐怖・パニック・怒り・無力感・悲しみ・嫌悪、…

トラウマとPTSD 3【PTSDと症状1】

PTSDの症状は、大きく3つのグループに分けられます。 【再体験】 【感覚鈍麻と回避】 【過覚醒】 これらは、トラウマ体験はまだ本人の気持ちの中では再現されており 客観的に見れば外傷の“後”に見えても 気持ちはその出来事のまっただ中にいる状態です。 ト…

トラウマとPTSD 2【トラウマ反応とPTSD】

【PTSD(心的)外傷後ストレス障害 Post-Traumtic Stress Disorder】とは トラウマによって生じる精神的な障害です。 トラウマによって生じる結果には様々なものがあります。 PTSDがトラウマ反応の全てではありません。 (たとえば、“引きこもり”や“慢性的な…

トラウマとPTSD 1【ストレスとトラウマ】

PTSDについて質問を頂きましたのでお答えします。 心身に不快に感じる要因をストレス〈Stress〉と呼びます。 それが非常に強い心的な衝撃を与える場合 その体験(災害、犯罪、暴力、虐待など)が過ぎ去ったあとも体験が記憶の中に残り、 強い恐怖感・無気力…

プロ棋士 VS 将棋ソフト

きのう11日、清水市代女流王将と「あから2010」というコンピューターの将棋ソフトの対局がありました。 清水市代女流王将は、歴代最多のタイトル獲得数43を誇る女流のトップで、その実力は男性アマ五段以上のレベルといわれるということ。 対する「あから201…

播磨陰陽師 尾畑雁多(おばたかりんど)氏

いつかお会いしたいと思っておりましたら 先日、お会いすることが出来ました。 陰陽師? ドラマや映画になった、安倍晴明の名前を知っているくらいでよく知りませんでした。 しかし、知人の話の中によく登場する尾畑雁多氏とのことは いくら聞いても飽きるこ…

グループの形

何かと集まりごとの多い秋です。 芸術の秋。気の合う同士で集まって趣味の会。 食欲の秋。友だちと集まってランチ会。 こういった自分で選んで、気の合う者同士で集まるグループは 【インフォーマルグループ】といいます。 最初は楽しいし、幾ぶんかの不慣れ…

今、注目は阿波の国!?~阿波忌部(あわいんべ)~

きのうは大荒れの天候の中、奈良県香芝市に出かけておりました。 目的は、林 博章(はやしひろあき)先生の講演を聞くためでした。 林先生は、徳島県在住の県立高校の社会教諭でいらっしゃいます。 その傍ら、1997年より古代阿波の歴史研究に着手され これま…

シンクロニシティ

シンクロニシティとは、 カール・ユングによって提唱された(独: Synchronizität)という概念の英訳(英:Synchronicity)です。 日本では「共時性(きょうじせい)」と訳されています。 因果性は、何らかの関係があることにより起ってくることですが シンク…

シンクロニシティ

シンクロニシティとは、 カール・ユングによって提唱された(独: Synchronizität)という概念の英訳(英:Synchronicity)です。 日本では「共時性(きょうじせい)」と訳されています。 因果性は、何らかの関係があることにより起ってくることですが シンク…

ライフサイクル(レビンソンから)

きのうは、ユングのライフサイクル理論について紹介致しました。 それを実証的に考えたのがレビンソンでした。 レビンソンは以下のように人生を4つに分けました。 1.児童期と青年期(0~22歳) 2.成人前期(17~45歳) ・成人への過渡期 (17~22歳) ・お…

ライフサイクル(ユングから)

きのう、人生の四季について少し書きましたが、人の一生については色々な方が、色々な見方で紹介されています。 ユング(1875-1961)は、『人生の階段』の中で人生を一日の太陽の運行になぞらえ、人生を4つの時期に分けました。 4つの時期とは「少年」「成…

人生の四季

人生も、四季の移ろいのように変化していきます。毎日の僅かの変化で見ていても気付かないことも、少し客観的になってポイントになる出来事を並べてみると違いに気づきやすくなるでしょう。 春に、六道珍皇寺(京都市)に行ったとき、丁度「春の特別展」の準…

人生脚本5 〈禁止令3〉

禁止令の最終回です。 【属するな】 他の子とは違う、扱いにくいなどと言われ続けていたり 親役割の者自身が、社会的に上手くいっていない姿がモデルになることがあります。 この禁止令を受け取っている人は 集団に居ながらも〝はずれている〟と感じ 〝ひと…

人生脚本4 〈禁止令2〉

きのうの続きです。 【子どもであるな】〈楽しむな・喜ぶな(エンジョイするな)〉 子どもらしさ、あるいは子どもらしい行動をが許せなかったり 脅威を感じる親役割の者から受け取ります。 第一子や一人っ子が、「早く大人にならなければ・・・」と 自分で自…

人生脚本3 〈禁止令1〉

子ども時代の環境の中から、子どもは子どもの視点で生き抜くために 知らず知らずのうちに人生の物語を作っていきます。 そんな中にネガティブな早期決断の土台になっているものとして 繰り返し現れる12の主題があります。 親役割の者が不安だったり、欲求不…

行旅(こうりょ)死亡人

知らない日本語はたくさんあって 日本人で良かった!と思うような、美しい日本語に触れて心安らぐ日もあれば このように、心塞ぐ日本語と出会う日もあります。 人が生まれて、死んでいくことは必定で 日が昇るように、生まれてきたものはどんどん隆盛し 南中…

基本的信頼 VS 不信〈エリクソン発達理論・乳児期〉

1歳になるまでの乳児期に一番優先される発達課題です。この時の重要な他者は、母親的人物です。 「自分の周りには、自分のことを大切に扱ってくれる人がいる」=信頼「自分の周りは、自分に敵対的な人で満ちている」=不信 具体的に言うと、お腹がすいた赤ち…