トラウマとPTSD 3【PTSDと症状1】

PTSDの症状は、大きく3つのグループに分けられます。

【再体験】 【感覚鈍麻と回避】 【過覚醒】

これらは、トラウマ体験はまだ本人の気持ちの中では再現されており

客観的に見れば外傷の“後”に見えても

気持ちはその出来事のまっただ中にいる状態です。

 

トラウマ体験が、本人の意思とは関係なく気持ちの中に”侵入”してきて

体験が強くよみがえり、その時と同じ気持ち、あるいは感覚がよみがえります。

悪夢を見たりもします。【再体験】

そして、麻痺状態、感覚や感情が無くなってしまうように感じたり

出来事を思い出させる状況を避けたります。【感覚鈍麻と回避】

 

この2つの症状ははトラウマ体験後すぐに現われ

交互に続けて出現することがあります。

人によっては、数週間~数か月の間全く症状がなく

あるきっかけで(記念日・体験の一部を思い出す)出現することがあります。

なかには、30年以上たってから発症するケースもあります。

 

不眠やイライラ、物事に集中出来ないなどの症状。【過覚醒】

これはいつでも起こりえますし

特定のきっかけがあることも、ないこともあります。

これらの症状についての詳しいことは、明日に。

 

(参考:『心的トラウマの理解とケア』 じほう

    『心に傷をうけた人のこころのケア』 保健同人社

    兵庫県こころのケアセンター パンフレット)