2010-01-01から1年間の記事一覧

人生脚本2 〈人生の立場〉

子どもの視点から人生脚本を練っていくときに 養育者や周りの環境の中で、自分はどう扱われているかの感じ方によって 自分のいる立場を選択します。 そしてその立場はいったん選択されると その後の自分の人生脚本全体を、その立場から構成しやすくなります…

人生脚本 1 〈3つのタイトル〉

人生脚本とは『無意識の人生計画』と定義されます。 “人生計画は子ども時代に作られ、両親に補強され、以降起こる様々な出来事によって正当化され、最終的に選択された一つの代替策で頂点に達する” (エリック・バーン 1910~1970) 子ども時代の環境の中か…

なぜだろう?どうしてだろう?

科学雑誌のタイトルみたいですが・・・ こころの中に、いつも疑問の種を持っておくことは大切です。 そのヒントや答えに出会ったとき、すばやく吸収することができます。 そして、感動を得ることもできます。 幼い頃の記憶は、いつごろからありますか? だい…

よく噛んで食べる

生まれてきた命(からだ)を継続して支えるために、 わたし達は「後天の精」である食物から栄養を補い続けます。 そのため、生きていくために「食欲」は欠かせない欲求であり 本来はこの欲求が満たされないと、こころの成長の階段も上っていけません。 とこ…

精(せい)

中医学では生命を維持し、人体を構成する一番基本的な物質を 精(あるいは精気)といいます。 精には「広義の精」と「狭義の精」があります。 「広義の精」とは、人体に必要な小さな物質でそれによって生命活動が維持されています。 人間にとって重要なもの…

五臓六腑

わたしがこのコラムで、中医学のくくりで書いているものに 五臓六腑の名前が出て来ますが 五臓・・・肝・心・脾・肺・腎 六腑・・・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦 わたし達が普段使っている、西洋医学的な臓器の概念ととは異なっています。 西洋医学では解…

伝えること(記録して残すこと)

自分が感じたり身に付けたことを、誰かに伝えたり、記録して残しておくことは必要です。 伝えるために、自分の中で整理され、より深く自分の中に入っていきます。 伝える過程の、やり取りの中で磨きがかっていきます。 あるいは、忘れてしまったことも相手が…

朔(さく)

中医学を学ぶようになってから 月の満ち欠けや、季節をあらわす事柄に今まで以上に気持が向くようになりました。 そして解れば解るほど、自然の中で営む私たちの生活がいとおしくなっていきます。 今日は「新月(朔)」です。 月が太陽と地球の間に入って、…

天癸(てんき)

エリクソンの発達理論を書く前に 中医学においては人体の生長発育はどのように考えられているかについて書いておきたいと思います。 人体の構成と、生長発育および各種機能を支える基本のものを 精(あるいは精気)といいます。 人体の 生(生まれる)、 長…

発達理論(フロイトとエリクソンの視点)

心理学においてはエリクソン.E.H(1902~1994)の『生涯発達論』がよく取り扱われます。エリクソンはフロイトの発達論から、独自の精神分析的な発達論を展開しました。フロイトは人の発達を性的関係から捉え、心理を生理学的観点から捉えました。 それに対…

喪失感

様々なものを失う体験があります。 5月22日のコラム『マッジブルー』でも少し触れました。 マリッジブルー - mitunohikari ☉☽☆ 『・・・喪失感もおこります(おこらない方もいます) たとえば 名字の変わる方は、それまでの時間ともにした名前を失います。 …

手を伸ばす

先日、松沢哲郎霊長類研究所所長のセミナー内容について書かれたものを読んでいると 二本足で立ったことで、手が使えるようになったのではく仰向けになったことで手が自由になったというような内容のことが書いてありました。 その時にふとある幼児のことを…

触れるということ

中医学の勉強に通っているとき、経絡セラピーも学びました。手軽なものとして、家族・知人を中心に経絡ハンドセラピーをすることがあります。 触れていると、不思議なほどみんなあれこれと話し始めます。 友人知人だと、普段のことはある程度知っているので…

生まれてくること 生きていくこと

数年前、土曜日朝の子供向け科学番組で 人が生まれてくる確率を、子どもたちが体感する番組がありました。 人が生まれてくる確率は70兆分の1とか・・・。 運動場のスタート地点を出発した子どもたちは 障害物競争のような要領で進んで行きます。 関門の中で…

グリーフケア(grief care)2

喪失体験の内、死別体験による喪失からの回復は 喪の作業(mourninng)といわれ、その悲しみを悲しみきるための手助けをすることと・・・学んできました。 しかし、突然の出来事であまりに多くのものを失いその複合した喪失感に、どう支援し寄り添えばよいのか…

グリーフケア (grief care) 1

グリーフケア(遺族へのメンタルケア)とは「遺族がその人なりの悲嘆のプロセスをたどっていくことをサポートすること」 これを行うのは、心理に携わるものだけではなく医療関係者をはじめ、遺族にかかわるさまざまな職種になります。(*) 悲しみのストレ…

【マズローの欲求の階層説】

マズロー(A.H.Maslow 1908-1970) が1962年に発表した理論です。 マズローは(マスローとも、アメリカの心理学者〈人間性心理学〉) その師である、ルース・ベネディクト(人類学者)と マックス・ヴェルトハイマー(ゲシュタルト心理学者)に影響され 研究…

マリッジブルー

結婚が決まり、その幸福感の中にもなんとなく不安が募る。 マリッジブルーと呼ばれていますね。他にも、エンゲージブルー・ウエディングブルー・ウエディングベルブルーなどとも呼ばれているようです。 わたしが結婚した?十年前には、そのような言葉がなか…

人生の下書き

真っ白で、やわらかいこころを持って生まれてくる子ども。 人間の子どもは、誰かに世話をしてもらわないと育つことはできません。 縁あってめぐりあった家族の中で育っていきます。 いくら個性や自由の時代だからといっても 何の指針もないまま、育っていく…

邪魔せず 自分で考え、努力出来る力をつける

浅田真央選手や、石川遼選手を見ていてどうすれば、わが子もあのようになれるだろうと思う人はきっとたくさんいらっしゃるでしょう。 我が子の眠っている才能があれば、何とか引き出してあげたい・・・きっと、そんな親心がむくむくと湧いていることでしょう…

書くこと&話すこと【ジョハリの窓】

人はみな、自分が知らないことは伝えることはできません。自己を4つに分類する【ジョハリの窓】というモデルがあります。4つの窓は、以下の通りです。 Ⅰ.自分も他人も知っている自己 「開放の窓」 Ⅱ.自分は知らないけれども、他人は知っている自己 「盲点…

天使の羽根 はばたかせましょう ♪

もうすぐ立春ですね。(今年は、2月4日) 冬の間にからだが縮こまってしまっていませんか? 『天使の羽根 はばたかせましょう♪』天使の羽根?私は『肩甲骨』のことをこう呼んでいます。ちょっと、今はランドセルの名前みたいですけど・・・ 『肩甲骨』は背部…