2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ミドル・エイジ・クライシス(中年期の危機)

『論語』には 四十にして惑わず(四十歳になってあれこれ迷わず)とありますが ユングは、「成人前期」から「中年」の間の転換期は、 人生の午前(前半)から午後(後半)への移行期として 人生最大の危機になるだろうとしています。 この「中年への過渡期」…

ライフサイクル(シーヒィから)

ゲイル シーヒィ(Gail Sheehy)は、現在のライフサイクルは 昔と比べて5~10年位ずれてきているとし 次のように【成人期の新しい地図】をあらわしました。 【仮の成人期(18~30歳)】 実力だめしの20代 【第一成人期(30~45歳)】 激動の30代 繁栄の40代 …

統合性 VS 絶望統合性 VS 絶望〈 エリクソン発達理論・老年期 〉

発達段階の最後、第八期は、老年期60歳後半~です。 この時の重要な関係の範囲は、「人類」と「私の種族」です。 全ての事を手放していかなければならない時が近づき 残された人生に何をするかを問うようになります。 この時期の心理課題は『統合性 VS 絶望…

生殖性 VS 停滞性 〈 エリクソン発達理論・成人期 〉

発達段階の第七期は、成人期 40~60歳中頃です。 この時の重要な関係の範囲は、(分担する)労働と、(共有する)家庭です。 そして、この時期の心理課題は『生殖性 VS 停滞性』です。 バトンタッチされる時期となります。 縦の関係の中で、親や指導者となる…

親密 VS 孤立 〈 エリクソン発達理論・前成人期 〉

発達段階の第六期は、前成人期 20~30歳台のころです。 この時の重要な関係の範囲は、友情、性愛、競争、協力の関係におけるパートナーです。 この期では、前期でアイデンティティの確立が、いかに出来ているかがポイントになります。 確立しているものは、…

同一性 VS 同一性の混乱 4 青年期前・後期 〈エリクソン発達理論・青年期 〉

【青年期前期】は18~20歳頃 【青年期後期】は19~24歳頃でしょうか? この辺りは、『1』で書いたように猶予期間(モラトリアム)が長くなり この青年期と、次の前成人期が年齢で分けにくくなっています。 個人差が大きいという方が適切かもしれません。 【…

同一性 VS 同一性の混乱 3 思春期後期〈 エリクソン発達理論・青年期 〉

【思春期後期】は高校生の頃になります。 自立するために、物理的にも心理的にも親からの距離が開き 親とは違う自分を見つけるために、共感してくれる人を探そうとします。 友だちの占める割合が大きくなって 中学生の時が、親:友=6~7:4~3くらい 高校生…

同一性 VS 同一性の混乱 2 思春期前期〈 エリクソン発達理論・青年期 〉2011.06.09

発達段階の第五期は青年期です。 この期には【思春期前期】【思春期後期】【青年期前期】【青年期後期】が含まれます。 このうち思春期は、子どもから大人への橋渡しの時期になります。 第二の分離期で、とても大切な時期です。 第一の分離期は幼児期初期の…