子ども時代の環境の中から、子どもは子どもの視点で生き抜くために
知らず知らずのうちに人生の物語を作っていきます。
そんな中にネガティブな早期決断の土台になっているものとして
繰り返し現れる12の主題があります。
親役割の者が不安だったり、欲求不満だったりするとき
自分では気付かないうちに子どもに出すメッセージが悪意に満ち、
拘束力が強いものとなっていることがあります。
エリック・バーン(E.Berne)はこれを
『魔女の呪い』と呼びましたが
グルーディング夫婦(Robert&Mary Goulding)は
そのメーッセージがすべて「するな(don't)」であることから、
【禁止令】と名付けました。
これは意図的に与えられているというよりも
非言語から伝わったり
子どもの置かれている状況や環境から自分で発明して
早期決断してしまうこともあります。
【いるな(存在するな)】
幼い子どもが、自分は生きていてはいけないのだと思う。
わたしは価値がない、ためにならない、愛するに値しない・・・
死んでしまいたい。
親自身が子どもがそばにいることで、
自分の何かを剥奪されるような思いをすることがあり
「お前さえいなければ~出来たのに」などと言うことにより伝わります。
虐待を受けている場合には、
「いるな(存在するな)」のメッセージが明白に伝わります。
【おまえであるな(男/女であるな)】
欲しかった性の反対の子どもが生まれた場合
あるいは“理想の子ども像”と異なっている場合などに
「女の子(男の子)だったらよかったのに・・・」
「~ちゃんは、○○が出来るのに(あなたは出来ない)」
などと言うことから、子どもなりの決断をします。
これらの禁止令は、子どものネガティブな早期決断の土台になりますが
このことが後の人生に全て影響して、取り返しがつかないということではありません。
人は、生きていくために他の条件をつけて決断の状況を変え
埋め合わせて生きていきます。
そして、先にも書きましたが
その脚本は、気付いたあなたが
【自分の力で書きかえることができる】のです。
残りの禁止令につきましては、明日に続きます。