人生脚本3 〈禁止令1〉

子ども時代の環境の中から、子どもは子どもの視点で生き抜くために

知らず知らずのうちに人生の物語を作っていきます。

そんな中にネガティブな早期決断の土台になっているものとして

繰り返し現れる12の主題があります。

 

親役割の者が不安だったり、欲求不満だったりするとき
自分では気付かないうちに子どもに出すメッセージが悪意に満ち、
拘束力が強いものとなっていることがあります。

エリック・バーン(E.Berne)はこれを
『魔女の呪い』と呼びましたが

グルーディング夫婦(Robert&Mary Goulding)は
そのメーッセージがすべて「するな(don't)」であることから、
【禁止令】と名付けました。

 

これは意図的に与えられているというよりも

非言語から伝わったり

子どもの置かれている状況や環境から自分で発明して
早期決断してしまうこともあります。

【いるな(存在するな)】

幼い子どもが、自分は生きていてはいけないのだと思う。

わたしは価値がない、ためにならない、愛するに値しない・・・

死んでしまいたい。

親自身が子どもがそばにいることで、
自分の何かを剥奪されるような思いをすることがあり

「お前さえいなければ~出来たのに」などと言うことにより伝わります。

虐待を受けている場合には、

「いるな(存在するな)」のメッセージが明白に伝わります。

【おまえであるな(男/女であるな)】

欲しかった性の反対の子どもが生まれた場合

あるいは“理想の子ども像”と異なっている場合などに

「女の子(男の子)だったらよかったのに・・・」

「~ちゃんは、○○が出来るのに(あなたは出来ない)」

などと言うことから、子どもなりの決断をします。

これらの禁止令は、子どものネガティブな早期決断の土台になりますが

このことが後の人生に全て影響して、取り返しがつかないということではありません。

 

人は、生きていくために他の条件をつけて決断の状況を変え

埋め合わせて生きていきます。

 

そして、先にも書きましたが

その脚本は、気付いたあなたが
【自分の力で書きかえることができる】のです。

 

残りの禁止令につきましては、明日に続きます。

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