6回にわたって、『トラウマとPTSD』について書いてきました。
今回で最後です。
PTSDに対する対処方法は、その原因になった出来事によっても異なります。
また、それからの経過時間やケアできる質や量によっても異なります。
しかしそれらの症状に共通するのは
本人の意思とは関係なく襲ってきて、コントロールが出来ない。
そしてそのことで後から自己嫌悪や罪悪感に見舞われるということです。
周りがそのことを理解することで
お互いの負担が、少しは変化します。
治療については、PTSDになったすべての人が
治療を必要とするわけではありません。
充分に休養し、
信頼できる人に体験を聞いてもらったり
同じ体験をもつ人たちのグループの中で癒されることもあります。
精神療法と薬物療法がありますが
まだ調査研究途中のものもあります。
(参考:『心的トラウマの理解とケア』 じほう
『心に傷をうけた人のこころのケア』 保健同人社)