2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

同一性 VS 同一性の混乱 1 〈エリクソン発達理論・青年期〉

発達段階の第五期は、青年期です。 思春期(11歳位)~若い成人期(24歳位?)の頃です。 現代の日本では、どこまでを青年期(思春期)とするかは判断が困難です。 豊かで(不況とかとは別の観点です)、複雑な、日本の状況が思春期を長引かせています。 14…

臨界期(critical period)~危機を克服する過程~

思春期に入る前に、ここで臨界期について・・・。 各発達段階における精神的発達の課題がありますが それはその時期において最も優勢になる危機であることを示しています。 そして、各発達段階における、危機を克服する過程は 臨界期的な問題を示していると…

勤勉性 VS 劣等感〈 エリクソン発達理論・学童期 〉

発達段階の第四期は、学童期です。6歳頃~思春期の頃です。 この時の重要な関係の範囲は、近隣・学校です。 更なる身体的発達、そして認知・自我・社会性の発達が見られます。 幼児期後期の集団遊びで得た社会性を基礎にして 更なる社会性を身につけるための…

自主性 VS 罪悪感〈 エリクソン発達理論・幼児期後期 〉

発達段階の第三期は、幼児期後期(遊戯期) だいたい3~5・6歳ころです。 この時の重要な他者は、家族です。 この頃になると、体力や筋力がついてきてきます。 言語能力も上がり、様々な疑問が生じる頃でもあり 好奇心と、道徳的なこだわりから「なぜ?なに…

自律性 VS 恥・疑惑 2〈 エリクソン発達理論・幼児期前期 〉

1~3歳のこの時期は、 体はハイハイから歩くようになることで、自分の意志で動き 欲しいものを手に入れることが出来るようになります。 また、「イヤ」の時でもあります。 「イヤ」と人の気分を害することを言って、自分の欲求を押し通しても 嫌われたり、捨…

自律性 VS 恥・疑惑1〈 エリクソン発達理論・幼児期前期 〉

昨年、エリクソンの発達理論について書き始めていたものの 心の中に迷いがあって、続きを書けずにいました。 最近、改めて出会ったのでこれを機会に書いて行こうと思います。 発達段階の第二期は、幼児期前(初)期 だいたい1~3歳ころです。 この時の重要な…

レイチェル・カーソン

レイチェル・カーソンと言えば、『沈黙の春』(1962年)が有名です。 環境汚染と破壊の実態を告発したこの本は、世界で初めて環境問題を提起した本で この本を書いた彼女がいなければ「環境保護運動は20年は遅れていた」と言われています。残念ながら、この…

石牟礼道子さん。

石牟礼道子さんといえば水俣病のことを連想される方が多いでしょう。 確かに代表作は1969年に発表された『苦海浄土』そしてそれに続く『天の魚』(1974)『椿の海の記』(1976)になるでしょうか? けれども、わたしの石牟礼道子さんとの出会いは20歳の時。…

有機水銀分解菌 ~自然の持つ力・浄化2~

熊本県水俣市の水俣湾は、チッソ工場の排水に含まれるメチル水銀により1956年、水銀公害といわれる水俣病が発生し、悲劇の海となりました。 世代をまたいで周辺地域に住む方々、魚を捕食する動物に被害を与え海は汚染魚を封じ込める網で仕切られ、地元漁師の…