人生脚本5 〈禁止令3〉

禁止令の最終回です。

【属するな】

他の子とは違う、扱いにくいなどと言われ続けていたり

親役割の者自身が、社会的に上手くいっていない姿がモデルになることがあります。

この禁止令を受け取っている人は

集団に居ながらも〝はずれている〟と感じ

〝ひとりぼっち〟〝非社交的〟と周りからは受け取られやすく

集団の中で、どのように関わっていくかが課題になることが多いです。

【近づくな】〈信頼するな・信じるな〉

身体的・感情的な距離の近さへの禁止令です。

肌を触れることへの違和感がある親役割の者の反応として

手を伸ばしても、拒絶されることから受け取ります。

変形の〈信頼するな〉は、親が突然いなくなったことなどにより

〈信じるな〉は、虐待されたり、だまされたり、利用されたりすることから

自分を守るために身につけます。

疑心暗鬼になりやすく、手を差し伸べてもらっても

どこかに拒絶のサインがあるのではないかと探ってしまします。

【健康であるな】〈正気であるな〉

色々な事情で、なかなか構ってもらえなかったが

病気になったら、怪我をしたら、優しくしてもらえた経験から身につけます。

本人が気付かないところで、何かうまくいかないことが起こりそうになると

病気になったり、怪我をするようになります。

【考えるな】

例えば「考えていることを言ってごらん」といわれて言ったのに

「そうじゃなくて~でしょう」と言ったことを否定されることを繰り返すことで

自分の考えではなく、他の人の考えに合わせるようになります。

あるいは、自分の考えを持つことは混乱したり嫌なものになります。

【感じるな】

親役割の者が、感情にフタをしてしまうことがモデルになります。

マイナスの感情を表現することを否定されることで、
自分の感情が感じられなくなることがあります。
(例えば「男の子だから、泣いてはいけない」など)

また、『怒り』『怖れ』などの特定の感情が禁止令として入っている場合があります。

身体的感覚が含まれる場合もあり

『お腹がすいた』と言う感情が禁止令として入っている場合

後に、摂食障害に繋がる場合がある危険性も指摘されています。

以上12の禁止令について説明してきました。

それらは複合して入っていることもありますし

後々の生活の中で「やっぱり~」という、経験を重ねることで

更に強化されていくこともあります。

何度も繰り返しますが、

子ども時代のこどもの智恵で、

生き抜くための脚本の中に入っている、これらの禁止令は

大人になったあなたが、今気付いて

【再決断して、自分の力で書きかえることができる】のです。

 

あなたの中にはきっとまだ誰も知らない、あなたがいます。

豊かな資源を持ったあなたの力を信じています。

 

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