調和する世界

令和二年六月一日。あなたにとって、今日はどんな日ですか。 感染症対策としての緊急事態宣言が全国で全面解除されて 一週間。 きょうから学校も再開され、徐々に日常が動き始めます。 この世界には、目に見えるものだけではなく 目に見えないものもあり そ…

五月満月祭(ウエサク祭)

五月の満月の夜は、天界と地上のあいだに通路が開け、 一際強いエネルギーが降り注ぐのだそうです。 今年は、新型コロナウイルス感染防止のために 鞍馬寺は拝観停止になっています。 そのため、五月満月祭の一般参加はありません。 月が昇って来た時 星が綺…

三津の光

新たな気持ちでブログを始めます。 祝詞『幽魂安鎮秘事』の一節に「奇しき三津の光」とあります。 これは 「太陽と月と星の光が、世界にあまねく奇跡を齎(もたら)し生き物を育む」 という意味です。 太陽と月と星の「三津の光」によって、わたしたちは育ま…

動いてみる。

きょうは十月十日、葉月四日。10月10日は、かつては体育の日でした。二十四節気 寒露(かんろ)の頃は、一年の中でも運動に適している時です。 ハッピーマンデー制度が適応され、今は第2月曜日が体育の日となり、国民の祝日の意味が失われ、休日となりました…

新作能『沖宮』のこと。(1)水縹色

陰陽中庸の時が過ぎ、日ごと夜の時間が長くなっていきます。そんなきょうは十月九日、長月(ながつき)一日。朔日なので新月です。 二十四節気は秋分から、寒露(かんろ)に移り変わりました。七十二候は49候「寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)」。雁が飛…

漆黒の闇と満天の星

きょうは平成三十年六月十七日。父の日ですね。 旧暦では 皐月(さつき)四日。七十二候では27候「芒種 末候 梅子黄(うめのみきばむ)」の候になりました。 週初め、再び熊野巡りに行ってきました。梅どころ和歌山県のスーパーや道の駅などでは、入り口に大…

追悼 石牟礼道子さん。

今日もこの世界に目覚めることのできる幸せ。特別なことがなくても、昨日のつづきの今日が当たり前にやってくると思っていました。 今年2月10日午前3時14分、石牟礼道子さんがこの世界から旅立たれました。その訃報は、10日の深夜雨よけのビニールに覆われた…

祈りと稲魂(いなだま)

きょう、11月23日は新嘗祭(にいなめさい)です。農耕文化を基盤としてきた、日本にとって大地から頂いた実りを神様にお供えし、五穀豊穣を感謝する大切な祭祀です。 天皇陛下が宮中で、田植えや稲刈りをなさる様子を報道で拝見いたします。きょうは、宮中で…

十三夜(後の月)

きょう11月1日は 二十四節気では 霜降(そうこう)。七十二候は53候「霜降 次候 霎時降(こさめときどきふる)」の時節になります。 ちらほら、紅葉しはじめて美しいです。 人工的なものに囲まれていることの多い日々ですが折に触れわずかでも花鳥風月に目を…

秋の虫

きょうは10月20日新月。太陰暦ではおついたち(1日)。おついたち参りを毎月されている方もおられるでしょうか。 二十四節気では寒露(かんろ)。一日の時間にすると19時頃です。七十二候では51候「寒露 末候 蟋蟀在戸(こおろぎとにあり)」。コオロギの声…

「僕に触れてくれるんか」

きょうから 二十四節気では 処暑(しょしょ)になります。七十二候は40候「処暑 初候 綿柎開(わたのはなしべひらく)」です。 昼間には蜩(ひぐらし)が鳴き、日暮れてくると、秋の虫の音が聞こえるようになりました。 背中は、自分では手がとどかないので…

世界を平和にするための暦

お盆が過ぎ、少し暑さが収まってきたように感じます。関東地方では、8月に入ってから2週間以上雨が続いていて太陽の恩恵が受けにくい状態になっているようです。 きょう、8月17日(西暦=グレゴリオ暦)は 旧暦では、水無月二十六日 そして、二十四節気では …

とんぼ

終戦から72年のきょう、日本武道館にて天皇皇后両陛下ご臨席のもと『全国戦没者追悼式』が開かれました。 「戦没者の追悼」と「平和の祈念」 この式典は、追悼とともに平和を祈念されています。平和への懸念が浮かぶ昨今その意味はさらに深いものになって…

祈り

昨日は、72回目の広島原爆忌。黙祷のとき 鐘の音が例年にも増して澄んでいるように感じました。どうぞ その平和を希求する祈りの響きが、世界を包んでくれますように。 平和祈念式典での、松井一実市長『広島平和宣言』の文言は今の世情のためか、一直線に…

「摩擦をとる」

8月になりました。二十四節気で大暑(たいしょ)、酷暑のころです。七十二候は35候「小暑 次候 土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)」です。 心身が暑さと湿で消耗し、注意力が散漫になるこの大暑の頃から学校が夏休みなっているのは、理に適っています。 …

五感

いつもあるから気づかないあたりまえで意識されていない。 そういうことは日常のなかに沢山ちりばめられています。 わたしたちの感覚は常にたくさんのことを感じて伝えてくれています。 炊飯器の上に置いたタオルの温かさがごはんが保温されていたことに気づ…

人生脚本 6〈ドライバー〉

日常生活の中で、一定のパターンで駆り立てられるように行動してしまっていることはありませんか? ドライバー(駆り立てるもの)という考え方がありミニ脚本とも呼ばれます。その行動は、短時間のうちにその人の持つ人生脚本をたどります。 それは、言葉遣…

肉体という宝物。

雨が降っています。皆さまのお住まいの所は、いかがですか? 6月22日に亡くなられた、小林麻央さんのブログ『KOKORO.』に綴られた沢山のことの中で 印象深く、繰り返し思い出す一つに「痩せる」という記事があります。http://ameblo.jp/maokobayashi0…

聞し召す(きこしめす)

節分の日のきのう、大阪天満宮にお参りしました。 厄除大祭で、祈祷札がお焚き上げされ最後は、奏上された祝詞がその火の中に入れられました。 その時、一陣の風が吹いて結界内が掃われ次の風に乗って、灰となった祝詞が天高く舞い上がり まさに天に吸い込ま…

立春大吉

今日は、二十四節気の始まり『立春』です。ここから春が始まる、一年の初めの日になります。 皆さまは、どのように過ごされていますか。 新しいものを受け入れるためにはそのための「空きスペース」が必要になります。 そのためには調整する時期が必要になり…

からだの中に残る記憶

今日は、新月です。 日本はもともとは太陰暦でしたので月の満ち欠けに沿って生活する方が、安定していくように感じます。新月の日には、地面の方に引っ張られるので地に足をつけたい感覚を持ちたいときには、助けになります。 足元がむくむようでしたら、ふ…

人の受け取り方はそれぞれ

まだ桜の美しい今日です。 花の楽しみ方も、感じ方も人それぞれです。 見て楽しむ、視覚優位の方耳に聞こえる音や情報が、解りやすい聴覚優位の方花びらに触れたり、花の頃の空気感が好きな、触感覚優位な方 同じ感覚を持つ者同士だと、話も伝わりやすい傾向…

書くことは約束。 

今日は、小正月。 一月一日(大正月)前後からずっと忙しかった女性もほっと一息つけるということで、女正月とも呼ばれてます。(ひと息つかれましたでしょうか?) 小寒も末候(69候)「雉始雊(雄の雉が鳴き始める)」となりました。寒さの底のとき、養生…

学童期 発達段階

8月になり、土用の二乃丑なる日も過ぎ暦上の暑さも真っ盛りの、大暑の候です。 今は大暑も末候(36候)「大雨時行(たいうときどきふる)-時として大雨が降る-」の時です。時として・・・ではない、日本各地の大雨が憂われます。 大気の状態が不安定で、突然…

優しい手と荒い手

6月とは思えない暑い日が続きます。梅雨の中休みが長く、気を揉んでおられる方も多いことでしょう。 あるべき時にあるべきものがあることはとても大切です。 きょう、6月9日は芒種(ぼうしゅ)初候・25候 カマキリが生まれる頃・・です。 小学生の時、友達の…

花咲くとき

陽気につられてあれよあれよという間に、満開になりました。 近辺の桜どころでは、休日にあたる今日明日は『さくらまつり』が企画されている所が多いのですが・・・ 無情にも、今日6日から8日にかけて「猛烈低気圧」が日本海上を通過する見通しで、暴風雨の…

さくら

新しい年度の始まりの4月1日。今年は月曜日で、まさに始まりの感じがします。 入社式、入学式のところもありさまざまなスタート地点に立たれた方も多いことと思います。 今年は桜の開花が例年よりも早いようでまさに「はなむけ」になったところもあったこと…

予防の更に向うにあるもの ~七十二候から~

きょうで、2月が終わりです。穏やかな春を感じる日差しです。 立春(2月4日)が過ぎ、雨水(2月18日)も過ぎて自然界は、巡って行きます。 昨年発売になった『日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-』という本が版を重ねているようです。日本には四季…

奇跡の命 

11月になりました。昨日は風が強く吹いて、寒い日でした。 来週7日は立冬。冬が近づいてきています。秋分を境に陰に転じ、 陰の極みの冬至(12月21日)に向けてどんどん日が短くなり こころも内に、内にと向かう季節になっていきます。天候、気候も不安定で…

就活自殺

雇用情勢が厳しくなるなか就活の悩みで自殺する大学生などが急増している・・・ 警察庁の調べによると、昨年は150人の10~20代の若者が自殺したとのことです。 その報道に触れて、涙がでました。 死んだらあかんよ。。。。。 その命は、奇跡のように生まれた…