「摩擦をとる」

8月になりました。
二十四節気大暑(たいしょ)、酷暑のころです。
七十二候は35候「小暑 次候 土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)」です。

心身が暑さと湿で消耗し、注意力が散漫になるこの大暑の頃から
学校が夏休みなっているのは、理に適っています。

夏の時期に、陽気を蓄えることは冬の時期への予防になります。
その一つとして、朝のラジオ体操も理に適った方法です。
今は、小学生のラジオ体操事情も色々あって
夏休み中 毎日行われているところは少ないようです。

先日、介助方法を学ぶ機会がありました。
こころのケアセンター2017

今介助法は、介助される方の力を使うことで、本人の力を引き出し
身体機能を維持するように 工夫されているということでした。

人の動き方に沿った介助方法を体験してみると
本当に、自然な流れで人を動かせるのだということが解りました。

子どもの頃、介護が必要になっていた祖父を起こしたものの
重く、どうしようもなくなってしまったことを思い出します。

私たちも、このように暑い時期は気力が落ちて
身体がとても重く感じます。
それでも、自分の思ったように体を動かせていることは
日々忘れていますが、とても有難いことです。

実習の時に
講師の方が「摩擦をとってあげてください」
と説明され、摩擦をとるって?なに??と聞いていましたが
いざ、ベットに横になってベットを起こしていくと
まさに「摩擦」としか言い表せないものが、背中に溜まりました。

このように実際に、介護ベットで体験してみると
私たちは、無意識のうちに体を微調整しているのが解ります。
してもらう側になって、初めて何をすればよいのかが解るのですね。

また、ベットに座るための介助の時も
一つずつのステップがあり、最後は自分の肘の力を使って
自分で座る方法をおしえてもらいました。

目標の形を作り
自然な流れに沿って
本人の力で動くことで
スムーズに起き上れる。

その様子を見ていると
からだも、こころも 同じなのだと感じました。

目標を定め
足りない部分をサポートしてもらいながら 一つずつやっていくと
自分の持っている力で起き上れるのですね。

 

『肉体という宝物。(2017-06-29 )』
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『平時に有事に備える~不安なとき~(2013-06-20)』
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