人生の下書き

真っ白で、やわらかいこころを持って生まれてくる子ども。

人間の子どもは、誰かに世話をしてもらわないと育つことはできません。

 

縁あってめぐりあった家族の中で育っていきます。

いくら個性や自由の時代だからといっても

何の指針もないまま、育っていくことはできません。

 

家庭の中で、その家の形に育っていきます。

でも、ずっと家の中だけで生活していくことはできません

様々な集団に触れ、自分の持っている形を変化させながら

自分の形になっていきます。

 

大切なのは、好きにしていいよと真っ白な紙を渡さないこと

ある程度の下書きを書いておくことが必要です。

えんぴつで書いておいてくださいね。

 

そして書き換えたり

好きな色を塗る自由を確保しておいてください。

 

横につきっきりで、指示してはいけませんよ

任せつつ、たまには見に行ってくださいね。

 

無くしてしまっていたり、切り刻んでいたら 助けが必要ですから・・・

くれぐれも書き換えのできない、精密な完成図を渡さないで下さいね。