七情(しちじょう)

中医学においては疾病の原因になる病因のうち

感情や精神の行き過ぎた起伏が引き起こすものを

『内因』と言います。


それは七情と呼ばれる、7種類のものです。

その7種類とは【喜、怒、思、憂、悲、恐、驚】です。


黄帝内経』ではこれら七情と五臓の関係を 次のように説明しています。


【喜は心を傷(やぶ)り、

 怒は肝を傷り、

 思は脾を傷り、

 憂(悲)は肺を傷り、

 恐(驚)は腎を傷る】


また、あるいは七情と気の関係では


【怒ると気は上り、

 喜ぶと気はゆるみ、

 悲しむと気は消え、

 恐れると気は下り

 寒いと気は縮まり、

 熱があると気はもれ

 驚くと気は乱れ、

 疲労すると気はすりへり

 思うと気は鬱滞する】

 

と言われます。